Macには「半角/全角」キーがない。
代わりに、スペースの左側に英字入力(半角)に切り替える「英数」キー、右側に日本語入力(全角)に切り替えるを「かな」キーが用意されている。
「半角/全角」は日本語入力と英字入力を"トグル"するが、Macの「かな」および「英数」キーは"トグル"しない(
それぞれのモードに移行するだけ)。
僕は「半角/全角」より、この「かな」「英数」を使う方が好きだ。
「半角/全角」は位置が少しだけ遠くて、打ちにくいと感じてるからだ。
スペースの両隣にある「英数」「かな」は親指で押せるため、こちらの方がストレスなく打つことができる。
僕はすべての環境において、このキー配置を使いたいと考えている。
僕の身近にあるキーボードはMacBook ProとRealforce 91UDK-Gの2つ。
RealforceはUbuntuマシン(友人には散々Arch Linuxを勧めておきながら)で使っている。
したがって、UbuntuとRealforceという環境で「かな」「英数」のキー配置を実現する必要がある。
幸いなことに設定は簡単だった。
まず、「かな」「英数」として使いたいキーのkeycodeを調べる。
これはxevを使うと簡単に調べられる。xevの実行後、調べたいキーを入力すればよい。
$ xev
僕の場合、keycode "102"を「英数」、keycode "100" を「かな」に割り当てればよさそうだった。
次に、ホームディレクトリに「.Xmodmap」を作成する。
「.Xmodmap」は起動時に読み込まれる設定ファイルだ。
keycodeと「Return」や「Escape」といったイベント(?)を結びつけることができる。
「英数」に"Hankaku"、「かな」に"Zenkaku"を割り当てた("Zenkaku", "Hankaku"は適当に決めた)。
! 日本語入力(全角) keycode 100 = Zenkaku ! 英数入力(半角) keycode 102 = Hankaku
最後に、IMEのON/OFFを"Zenkaku"および"Hankaku"に対応させる。
これはibusの設定画面から設定可能だ。設定画面はibus-setupで表示できる。
$ ibus-setup
一般タブの「Enable:」「Disable:」がそれぞれ「かな」「英数」に対応しているので、"Zenkaku", "Hankaku"を対応させる。
これで快適なUbuntu生活を送れそうだ。